2010年12月03日

喜びと切なさとが織りなすLIFE


sunandmoon.jpg


masta.Gのブログへようこそ。本日のポストは、ボーカルchi-Bのブログより転載しています。


『喜びと切なさが織りなすLIFE』

11月30日に、母と二人して父の一周忌をひっそりとすませました。この一年間は頭の中が回り舞台みたいにくるくると回ってたような感じでしたが、もう残すところあと1カ月のみ!時間と言うものはなんとも不可思議です。スローモーションみたいなパーツ、パーツが、それでもびゅんびゅんと飛び去っていくようですよね。とりあえず”喪が明けた”と自分に言い聞かせて、久しぶりに大阪の街へ出ました。目指すは写真家(そして光栄なことに私の伯父さんでもある)糸川燿史さんの作品の上映会。

大阪の文化(人)を語る時、この写真家/ビジュアル・アーティストの存在を決して忘れてはならない。私はそう思います。嘉門達夫(かもん たつお)さんも駆けつけて来られてました。そして大阪のミュージシャンから演芸家、その他文化人のみなさんが大勢。山のようにある作品集から、数種類のスライド・ショウ(これには必ず古いJAZZやOSAKAのミュージシャンの音楽がともに流れます)と、最新バージョンの”レモンセッケン4”を見てきました。”大阪ディープサウス”というスライド・ショウに心を奪われたのは、モノクロで写し撮られた昭和時代の大阪の街風景の数々の持つエナジーのせい。そこに写っているのは、自分が生きて見てきた瞬間とピッタリ重なる記録とゆっくりな時間。家の前の道で、大人たちに見守られながら集まって遊ぶ子供たちのそばで、ただぼーっとなじんでいる放し飼いの雑種の犬達。土の道。ジャンジャン横丁の将棋サロンで真剣に将棋を打つおじさん達。店屋でご飯を食べている男性のひとりが「アッ!私のお父さんじゃなかったのかな?!」と見えたけど、画面はどんどんと進んでいくのでした。

”ポートレイト”というスライド・ショウでは、糸川さんがこれまで撮って来たスター達が次から次へと流れていきました。クレイジーキャッツ、坂本龍一、赤塚不二夫、沢田研二、山口百恵、キャンディーズ、ピンクレディー、横山やすし、坂田明、エトセトラ〜。覚えてられないくらいの著名人の数々。シャガールの奥様の写真もありました。吉本新喜劇の雑誌”マンスリー吉本”のために撮っておられた写真は、テレビでおなじみの漫才師、落語家のみなさんが大阪の街に飛び出して、普段の宣伝用の写真とはちょっと違う一面を見せていて、どれも面白くて、もっと見たい!と思わせられます。何十年も前に帝塚山のお家で、糸川さん自身がテレビ取材を受けておられるときのビデオもあって、その古き良き木造日本家屋のキッパリとした美しさにも感動を覚えました。

楽しいばかりの時間になるかとワクワクして出かけた私の耳に届いたのは、寝耳に水のような、阿部登さん逝去の訃報。まさか!と思い、初め聞いた時には何を言われてるのかも分からなかった始末です。大阪の音楽シーンを支えて来た素晴らしく心の大きなファンキー・プロデューサー阿部さんの死はあまりにも早くて、どうしても実感がわきませんが、どう自分が感じようと、それは本当なのでした。悔やみの言葉よりも、今は心よりお礼を言いたいです。どうぞ安らかに大阪ミュージック・シーンを見守り続けて下さるようにとお祈りしています。いつも優しい言葉をかけて下さったことが励みになっておりました。声をかけて頭を下げた私に向かって、手を両足の脇にピッと伸ばして同じように頭を下げて挨拶して下さる姿が目に焼き付いています。CDを作るたびにお送りしていたら、春一番のコンサートのステージ上から私たちを見とどけて、「いつもCDありがとう!」とマイクで声をかけて下さったときはホントに恐縮しました。決して偉そぅばらない心の柔らかそうな素敵な人でした。(そして歌ってる時は何ともいえずかっこよかった!)masta.G宅に送って下さる封書のLIVEの案内の文字も忘れられない。時間が許せばもっと話してみたかった!残念でなりません。

哀しみをちょっと含んだ、幸せ。大人になると、それを味わうことがうんと増えます。無邪気にただただ笑ってたモノクロームの頃は、今は写真に残るのみなのでしょうね。そしてLIFE GOES ON。その時がやってくるまで、何があっても人生は続いていきます。心して生きていかなくては、と思いも新たです。帰りのJRで、糸川さんの「レモンセッケン」シリーズと、そしてハリウッド映画「ブラック・レイン」にも出演されていた田口哲さんと御一緒して、演劇や音楽についてうんと話しこんでいたらあっと言う間の天王寺。ちょっと哀しい思いを含んで見上げた夜空の星が綺麗でした。


…♀…
posted by masta.G at 12:12| 大阪 ☁| Comment(0) | 詩または随筆 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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