2011年01月13日

Down to earthで行こう!


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(chi-Bの日記より転載)

ずっと前にブログで書いた母による本の朗読は今もずっと続いている。想像力を働かせて映像を思い浮かべるような気持ちで、できるだけ大きめの声を出して肺の運動にもなるようにと。母の読めない漢字の読み方をヒントを出しつつ考えてもらいながら、ただ字面を追うだけでなく文章の意味や著者の胸の内を掘り下げて少しでも理解できるよう、解からなければ私なりに噛み砕いて説明し…そういうやりかたをしているから、一人で読むのとは違って、進むのはおそくなる。去年はやっとこさ2冊を読了した。写真家で、私の伯父さんである糸川燿史さんの「東海道徒歩38日間ひとり旅」と、随筆家の故・岡部伊都子さんの「野菜のこよみ くだものの香り」。どちらも簡単な文章の中に深い深い人生への思いを織り込むようにこめた優しくて強い本。

今読んでいるのは、岡部伊都子さんの「心のふしぎをみつめて」。これは中学生・高校生用に書かれているらしいけれど、でも内容はそうとうに深い。深い…というのは、読み手の心深くにある襞に滑り込んでくる。真実の声だからだと思う。今の中学・高校生たちも授業でこういうのを読んでくれているようにと願う。「死にたがりの子でした」と自分で仰る岡部さんの、死にたがりからの脱出。高齢者である母も、やはり他に漏れずそれなりに悩み、哀しみ、それでも生きている日々で、ココロは疲れていることだろうと思ったのでこれを選んだ。masta.Gさんの御実家からお借りしているもので、岡部さんからの寄贈である貴重なコレクションからの一冊。お陰さまで、母は少しずつなりにも岡部さんからの目に見えない本気のエールを受け止めているようで嬉しい。

次のLIVEまであと一週間を切った今、こういう時間がいつもよりも大事なように思える。リハーサルはもちろん大事であるけど、もしかしたらそれ以上に、私にとっては実生活の充実が大事。そこに私は両足を根っこのように生やして音楽をしているからかな。音楽を始めて、LIVE活動もやり始めた頃、LIVEの日には落ち着かなかった。わくわくとドキドキが混然一体となって、非日常な感覚にとらわれて勝手な妄想の世界に浸りこむような自分が居たと思う。そんな私を見てとってかとらずか、LIVEへ行くために誘いに来た私に向かって、masta.Gさんは「ご飯を食べるから、今すぐにブリの照り焼きを作って。」と言った事がある。その瞬間は愕然!としたような記憶がある。こちらはお化粧もきちんとして、用意万端整えて、あとは会場に行くだけのハリキッた頭なもんだから、(えええええ!!!!何でもう出発する今になってブリの照り焼き!!??髪の毛が魚のにおいになるやんか〜T_T)と思いながら、作りはした。

今だから分かるようになったこと。地に足付けた普通の”生活”の中でこそ音楽はさらなる輝きを増す。逃避するものでもなく、おもちゃでなく。だから毎日の生活が大事。母と過ごすこんな時間が大切。それがあって、そして、ぶっ飛ぶ時がやってくる。自然にやってくる。その時にこそ、4次元ワールドへの切符が渡される。他の人の事は知らない。でも、私には、音楽とかLIVEとかはそういうものになりつつある。


…♀…
posted by masta.G at 03:18| 大阪 ☀| Comment(0) | 詩または随筆 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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